天清院縁起
天清院の宗派は浄土宗です。
宗祖法然上人は、「我今浄土宗を立つる意趣は凡夫の往生を示さんが為なり」とおっしゃっています。
凡夫とは、煩悩を断ち切れず、いつも苦しみを抱えている私たちのことをさします。阿弥陀様はそんな私たち凡夫をいつも見守り、お念仏をとなえて救いを求める人々に必ず救いの手をさしのべてくださいます。阿弥陀様の平等のお慈悲を信じ、「南無阿弥陀仏」ととなえ、明るい安らかな毎日を送り、お浄土に生まれることを願う教えです。
当山は、寛文12年(1672年)、大垣藩二代藩主戸田氏信公の三男戸田氏親公の菩提寺として創建された浄土宗の寺院です。氏親公の法号「天清院殿春山嶺月大信士」に因んで寺号を「青蓮山天清院」とし、開基に法蓮社伝譽上人を迎えました。
もともと大垣藩の寄進によって成り立っていた寺院でありましたが、時を経るとともにこの地に根付き、ご縁をいただいた方を檀信徒に迎え、念仏の教えとともに今にうけついでまいりました。
当寺所蔵の一切経は、第九世暢譽上人が創設されたものです。上人は、教学の志厚く、尊敬を集めておられました。近隣の寺院や在家の方々の協力を得て、一切経創設を成就されました。堂内の北側に祀られている釈迦如来像は、この功により、総本山知恩院から寄付されたものです。
また当寺は「子育て呑龍さん」として知られ、子育て安産の祈願に県内外から多くの参詣者が訪れます。
西美濃三十三霊場の第20番札所でもあります。
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